くおん みゅう。鍵士より一つ下の義妹であり、久遠姉妹の妹のほう。
絵莉菜とは対照的で、笑顔を見せることが少なく、いつも不機嫌っぽい顔をしている。とくに鍵士に対してはそれが顕著に表れる。さらには気丈な物言い、妙に頑固なところ、そして可愛らしさとは無縁の態度。それほど年相応の女の子らしくない女の子。
妹だというのに兄に対しての風当たりは強く、事あるごとに鍵士に暴力の数々を加える、かなり危険な女の子。いつどこで覚えたのかも分からない、プロレス技・格闘技を幾つも持ち技としてストックしており、喧嘩の強さは伊達じゃない。
もちろんただ喧嘩が強いだけではなく、久遠家の家事全般を担当しており、絵莉菜ほどまではいかなくても普通にこなしている。そのため、何かと生活面で苦労しており、その点から言えば、とてもしっかりとした芯の強いことが分かる。ある意味、久遠家では一番必要な存在である。
姉とは違い、学校でもその性格は反映されてるためか、避けられているというよりも怖くて近寄りがたいというのが一般論らしい。しかし、当の本人はそんなことなどお構いなし、というようにあまり人付き合いには無関心なところがあり、またそういった感情表現の不器用さは、兄の鍵士に近い部分がある。
結局の所、本心で兄をどう思っているのかは全くもって不明なのである。
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