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やっと高校生になって、ゆとり感が抜けたブログ。サブカル中心とした学校生活を送ります。過度な期待をしてやってください。

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 雪乃先生がホームルームを早く終わらせたいという意向から、帰りのホームルームは迅速に終わり、俺たちA組の生徒は帰宅の路についていた。
「高校生二年生の初日、やっと終わったねー」
「ほんとやっと終わったって気分だよ……。初日からこれじゃあ、俺マジで死ぬかも」
「でも私は結構楽しかったよ?」
「俺は疲れただけだ。ところで、瑞樹と敦志はどこにいったんだ? ホームルームが終わってすぐに姿が見えなかったけど」
「瑠璃ちゃんは陸上部の集まりで、放課後学校に残るんだって 一之瀬君はどこに行ったか知らないど」
「ま、敦志のことだろうし、どっかの女子の尻でも追いかけてんだろーな。あのフレアって留学生とか雨宮沙羅だっけ、そいつ」
「雨宮さん、学級委員長になっちゃったよね。雨宮さんって、みんなから恐れられてるらしいよ。なんでも、雨宮さん、図書委員もしていて普段はああ静かなんだけど、真夜中になると、暗殺家業をしているとかっていう噂があるんだって!」
「今の世の中に暗殺家業なんかあんのかよ。まあ雨宮みたいなやつなら案外似合いそうだな」
「そう、それでね。今まで雨宮さんに告白した男子って結構いるんだって。あの無表情さがいいんだって」
「この広い世界ならそれぐらいのマニアがいても可笑しくないしな」
「でも告白した男子全員が全滅だって。雨宮さんに即座に『私、そういうの興味ないから』って言われたんだって。それでもまだ告白する男子が絶えないんだって」
「なんだかすごいな、雨宮って……」
「そうそう、すごいっていえば、他のクラスにすごくちっちゃな小学生みたいな女の子の高校生が転入してきたんだって。どんな子だろうね?」
 その絵莉菜の言葉に俺はハッとした。その女の子、間違いなく……。
「なあ絵莉菜、その高校生ってのは金髪碧眼のツインテールの女の子か?」
「えっ!? そうだけど、鍵士君知ってるの?」
「ああ、というよりその女の子と今日の朝、一緒に登校した……」
「一緒に登校したって、まさかその女の子って……」
「お兄ちゃ~ん!」
 遥か遠く、俺たち二人の背後から、朝にも聞いたと思われるセリフが聞こえた。
「やっぱり凜のことだったか……」
「凜ちゃんだったんだね……」
 凜は俺を発見したことにとてつもなく喜んでいるようで、笑顔で手を振りながら俺たちの方へ走ってくる。そのスピード、恐らく俺の百メートルのタイムより速い。
「お兄ちゃん、見~つけた! それに絵莉菜ちゃんも~!」
 凜は早速俺の背中へと跳び乗った。
「それは俺のセリフだ。凜、一体お前はどこに行ったんだ?」
「ひどいよ~、お兄ちゃん。急に凜の前からいなくなっちゃうんだもん。おかげで一人で自分のクラスを探さなくちゃいけなくなったんだから~! ぷぅ~」
「だからさ、お前が勝手に消えたんだろ! それで捜そうと思ったんだが、たまたま敦志に会ってな。敦志の勘違いのおかげで結局お前を見つけられなかったんだよ」
「ふ~ん、まあいいや。何にしてもお兄ちゃんに会えたんだから! 絵莉菜ちゃんも久しぶりに会えて嬉しいな!」
「うん、凜ちゃん久しぶりだね。いつ中国から帰ってきたの?」
 絵莉菜もかつて中学時代によく遊んでいた凜と久しぶりに会えたからか、とても嬉しそうな表情だ。
「今年になって日本に帰ってきたんだ☆ お兄ちゃんに会いたくなって!」
「おい、凜! その『お兄ちゃん』ってのはやめろって朝にも言っただろ!」
 すかさず拳を天高く上げた。
「ふえぇぇ~ん、ゴメンなさ~い!」
「鍵士君、凜ちゃんがかわいそうだよ」
「でもよ、そうじゃないと他の生徒から変な目で見られるじゃんか。中学の時と違って、俺たちもう高校生なわけだし、いくらなんでもキツイって」
「たしかにそうかもしれないけど、凜ちゃんがそういう風に鍵士君を呼んでないと違和感があるんじゃないかな?」
 そりゃ絵莉菜の言ってることはよく分かる。俺も朝、そうは思った。けど、これ以上周りの注目を浴びるのは嫌だしな……。
「まあ、そう言われればそうなんだが……。わかった。じゃあ凜、極力それで我慢するけど、なるべく生徒達の前では控えろよ。それから未由の前で言うのには気をつけろよ。あいつ、本当の妹なんだから」
「ウン、わかった! 言わないようガンバル!」
 ――あれ、朝もこんな約束、凜と交わしたような……。ま、いっか――
「よし、それならいい。ところで、凜はどこのクラスになったんだ?」
「そうだよ、凜ちゃんはどこのクラスなの?」
「クラス? C組だよ。自分のクラスがどこか、探すの本当に大変だったよ~。それにさ、行く先々でどうしてか知らないけど、いろんな生徒に囲まれちゃったんだよね」
 凜みたいな小学生体型の女の子が高等部の校舎にいればそりゃ生徒の目を引くわな。こんな高校生、珍しいだろうし。
「C組ってあのフレアさんがいるクラス?」
「ウン、そうだよ。あのフレアさんって人、なんか変わった感じの人だよね」
 凜の方がよほど変わってると思うが。
「それでさ、明日から凜もお兄ちゃんたちと一緒に登校していい?」
「ああ、好きにしろ。それよか、俺の家なら勝手に出入りしても構わねえよ。母さんはしょっちゅうわけわかんない研究施設で働いてて、いつも家にいないから、家は俺と姉貴と未由の三人だけだし、時々絵莉菜も来てるからな。ま、気軽に来いよ」
 母さんは、いつも俺たち三人に家のことを任せて、国際政府の研究機関で働いてる。どんないかがわしい研究をしてるかは知らないが、その仕事はかなり忙しいらしくて、家に帰ってくるのは一ヶ月に一回ぐらい。すぐにまた家を出て行ってしまう。もちろん母親がそれでいいなら俺もいいし、子供三人を一人で養っているのには正直感謝せざるをえない。
「ウン、じゃあそうする!」
「なんだか今まで以上に賑やかになりそうだね、鍵士君」
「まあ賑やかなのはいつもの事だしな。それで凜はどこに住んでいるんだ?」
「まだ決まってな~い」
「何!? お前もしかして、自分の家ないのか?」
「ウン。だって勝手に中国から帰ってきたから、まだ住む家も決まってないし、前に住んでた家はもう売り払っちゃったし。テヘ☆」
「テヘ、じゃねえよ! それじゃあ今夜どうすんだよ!」
「ん~、とりあえず繁華街にある不動産屋さんに行って住むところを探そうと思ってるんだよね。一応お金はちゃんとあるから」
 そう言って凜はお財布を取り出すと、中には何十枚もの札束がギッシリと詰まっていた。
「でも凜ちゃん、この時間じゃ、今日中には無理だと思うよ」
 いくら何でも無理な話だ。そもそも、凜が不動産屋に行ったところで真面目に取り合ってもらえるだろうか? 否、確実に子供扱いされるだけだろう。
「ダイジョーブだって! その時はその時。どこかのホテルに泊まるからさ。ほら、駅前の新しくできた綺麗なホテル。一度、泊まってみたかったんだよね!」
 凜の言ってる、その駅前に新しくできた綺麗なホテルというのは、『ロイヤルバレー紅華ヶ丘』という全国屈指の超高級ホテルで、経営してるのはどこかの有名な大企業らしい。そのため泊まるのはよほどのお金持ちか、著名人だという話だ。そんなホテルを凜は泊まると言っているのだ。
「いや、無理に決まってる! 小学生みたいなお前一人を泊めてくれるホテルなんか世界中を探しても無い! ましてやあそこのホテルは絶対に入れない!」
「わかったよ~。それじゃあ今日はお兄ちゃんの家に泊まる!」
 それはそれでいろいろと困るんだが……。だが、凜一人をホテルに泊まらせるわけにもいかないし、ちゃんと理由を説明すれば未由も了解してくれるだろう。
「ああ、それならまだマシだ。凜もその方が落ち着くだろ」
 その時、絵莉菜が何かを思いついたらしく、ゆっくりと手を挙げた。
「それじゃあ、今夜は久遠君の家でパーティー開かない? 新学期初日と凜ちゃんの転入記念ってことでさ!」
「そりゃあいい考えだ! ナイス、絵莉菜! それなら未由も賛成してくれるだろうし、姉貴も喜んでOKするな。 そうと決まったら早速帰って準備をしなくちゃな!」
「じゃあ、私は商店街で買い出しをしてくる! 二人は何は食べたい?」
「凜、焼肉が食べたーい!」
「そうだな、せっかくのパーティーだし豪勢に焼肉にすっか! 姉貴も焼肉大好物だし」
「分かった。じゃあ行ってくるね!」
「絵莉菜、助かるよ。俺と凜は先に家帰ってパーティーの下準備をしておくよ。ああ、敦志と瑞樹の二人も呼んでおくから!」
「うん、じゃあまた後でねー!」
 絵莉菜は商店街へと走っていった。残された俺と凜はそれを見送ると、自宅へと向かって駆けだした。
「よし、家まで競走ってのはどうだ?」
「ウン、負けないよお兄ちゃん!」
「ヨーイ、ドン!」
 二人は大きな声で叫ぶと、鍵士の家へと全速力で走った。
 この時はまだこんな楽しい時間が限りなく続くと思っていた。だが、その思いとは裏腹に、既に鍵士の背後には何者かの影が迫っていた。その存在など知る由もなく……。

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◎ 無題

流石に長いな。そんなに長くかけるなんてたいした物だと何時も思うよ。

それにしてもブログの題名いつ見てもすごいな。
英語で言えば「ローズミラー・ノクターン ~ファンタジックワールド・アポカリプス」か。

月鳥 麟陽 2007/07/21(Saturday)15:48:04 Edit
◎ 巨乳

学校名+名簿番号

巨乳 URL 2010/09/08(Wednesday)23:05:08 Edit
◎ 童貞

ログが復活するのはまだ先のようですね。

童貞 URL 2010/09/09(Thursday)14:03:59 Edit
◎ 童貞

童貞 URL 2010/09/21(Tuesday)11:13:47 Edit
◎ 中出し

たまにタッチして青ハートが出たのに

中出し URL 2010/09/22(Wednesday)02:32:30 Edit
◎ セフレ

別にソフトを買わなきゃいいだけじゃん。

セフレ URL 2010/09/22(Wednesday)02:38:27 Edit
◎ 痴女

横浜中華街に行って免疫付けてこい

痴女 URL 2010/09/22(Wednesday)02:42:16 Edit
◎ SEX

この番組、リスナーの集いみたいなのが時

SEX URL 2010/09/22(Wednesday)02:45:50 Edit
◎ 出張ホスト

〜イベント日程表〜
8/28 骨(

出張ホスト URL 2010/09/22(Wednesday)17:00:40 Edit
◎ 逆援助

今回は井岡側からのオファーだろ?

逆援助 URL 2010/09/22(Wednesday)17:22:28 Edit
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◎ 管理人は何者?
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音瑚まろん
性別:
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職業:
高校生を主にやってる
趣味:
PCゲーム、QMA、他サブカル全体。あと、エ〇ゲ。
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嫁:ふたみたん(byいつか、届く、あの空に)
  関羽さま(by恋姫†無双)
本日のオカズ:ヤンデレやメイド、最近メカ娘にも手を出し始めたようだ
好きなPCゲームw:いや、これといったものはない。浅く、広く、鬼畜を除く
崇拝する絵師:萌木原ふみたけ


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