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やっと高校生になって、ゆとり感が抜けたブログ。サブカル中心とした学校生活を送ります。過度な期待をしてやってください。

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「ズゴン!」
 物凄い爆音と共に、屋上のコンクリートの床が崩れ落ちた。その爆風から姿を現したのは、まさしく昨夜襲ってきた“概念の主”と呼ばれし男だった。
「大丈夫か、凜!」
 さっきの爆風によって数メートル吹っ飛ばされた俺と凜だったが、一瞬男の姿を見た俺はどうにか体勢を構えられたおかげで大した衝撃は受けなかったが、凜は完全に不意を突かれたらしく、強くコンクリートに叩き付けられてしまった。
「う、うん……。ちょっと不意を突かれちゃったね……、くはっ!」
「凜!? 本当にお前、大丈夫なのかよ!?」
 凜は吐血しながらよたよたと立ち上がった。脇腹を押さえているところを見る限り、完全に骨が折れているに違いない。もはや大丈夫と言える領域じゃなく、“死”に近い状態だった。
 十七番目の概念の主、リリューク。その男は昨夜と同じ全身紺色の出で立ちで、目にはやはり目隠しで巻かれている。手には鋭く光るナイフを握りしめたその姿は、“恐怖”そのものを具現化したようだった。
「フ。その程度で死ぬようではな……」
 男は空中に浮いていた。普通なら超常現象として認識されるが、今回の場合は現実だ……! 
「やっぱりお前なのか、リリューク!」
「ほお。我が盟を覚えてくれたのか、久遠鍵士。それはまた光栄な事だな」
「どうしてだ!? どうして、お前は俺を殺そうとするんだ!」
「理由などないな。これは我々概念の主としての宿命であり、使命だ。もはや誰にも逆らうことは出来ないのだ。この殺し合いをな……」
「そんな……! どこに俺たちとお前ら概念の主が殺し合う理由があるんだよ!」
「あるんだよ!」
 リリュークはナイフを構え、突進してくる。こちらには武器一つ無い。素手でどうやって戦えると言うのか。
「くっ……!」
「ダッ」
 ――凜!?
「お兄ちゃんには指一本、触れさせないんだから!」
 凜は鍵士の目の前に立ちはだかる。だが、リリュークのナイフは止まることなく、そのまま凜の胸へと突き刺さる。
「あっ……」
 リリュークのナイフは完全に凜の胸を貫通していた。貫通している所からはドクドクと血が絶え間なく流れ、凜の制服を真紅に汚す。そのまま、凜は気を失いつつ、鍵士の目の前で倒れた。
「凜!」
 とっさに凜を抱きかかえる。まだ生温かい血が抱きかかえた手も紅く染めた。凜の意識はもはや薄れつつあるらしく、まさしく虫の息だった。
「凜! しっかりしろ凜!」
「お……兄ちゃ……ん……。ゴメンね……、私はお兄ちゃんを守るためにここまで来たのに……、やっぱり守ること……、できなかったね……」
 いつのまにかリリュークのナイフは凜の胸から消えていた。リリュークの手にはさっきのナイフが再び握られていた。どうやら具現的な代物ではなさそうだ。
 凜の瞳にはうっすらと泪が浮かんでいた。
「死ぬな、凜! 頼むから死なないでくれ!」
 鍵士の泪が凜の頬にこぼれ落ちる。その泪は凜の頬を筋を立てながら地面へと流れる。
「ありがとう……、お兄ちゃんがそう言ってくれるなんて、凜、とっても嬉しいな……。あのさぁお兄ちゃん、凜、死ぬ前に一つ……、たった一つだけお願いなんだけどね……、凜のこと、「好き」って言ってくれる……?」
「今更、何言ってんだよ、凜! そんな事ぐらい何回でも言ってやるよ! 好きだ! 好きだ! 凜、俺、お前の事大好きだっ!」
 無我夢中で「好きだ」と連呼する俺を、凜は満面の笑顔で見つめていた。遠のく意識の中での、凜にとっての精一杯の笑顔だった。
「フ……、泣かせてくれるじゃないか」
 リリュークは鍵士と凜の元へと歩み寄ってきた。
「まったく馬鹿な奴だ……。貴様を庇わなければ、無駄死にする事もなかったのにな」
「リリューク、お前ぇぇ!」
 怒りのあまり、鍵士は我を忘れ、リリュークへと突きかかった。だが、そんな事をしても武器も何も持たない鍵士がリリュークに太刀打ちできるはずもない。リリュークは鍵士の腕を掴むと、その反動で同時に鍵士の襟首を掴み上げた。まさにそれは一瞬の出来事。
「くそっ……!」
「何故無意味だと分からぬのだ。所詮貴様ら一介の人間共がこの俺を倒そうなど、笑止千万だな」
 鍵士の襟首を軽々と掴み上げつつ、リリュークは静かに笑った。
 ――くそっ! 凜が、凜が死んだんだぞ! 俺を庇ったせいで! なのに、なのに俺はこいつに何もすることなく殺されちまうのかよ……!――
「フフフ……、そうだ、自分の無力さを知るがいい! そして、今日ここで! 貴様は俺の手で葬ってやるのさ!」
 ――俺がこいつら化け物を倒すことが出来るだと? やはり俺には何の力も無い、ただの高校生なんだ……。それなのに、どうして凜が、俺が殺されなくちゃならないんだよ!――
 鍵士は心から叫んだ。何故自分と、そして凜がこのような戦いにいきなり巻き込まれ、理由も分からず殺されるのか。もはや不当な運命でしかない現実。俺は本当に殺される運命だったのか……?
 ――そんなこと、嫌に決まってる! だから……――
 ――だから、力が、力が欲しい! 凜を殺したこいつを倒せるほどの力が……!――
「――欲しいのか、力が?」
 その時、突然、微かに声が聞こえた。
「お前の言う力とは一体なんだ……?」
 また聞こえる。今度ははっきりと。確かに誰かの声がまるでテレパシーのように心の奥底で響き渡るように聞こえる。
 ――ああ! 力が欲しい、大切な人を守る力が!――
「――その願い、聞き入れたり」
 急に眩い光が鍵士とリリューク、二人を包み込んだ。
「何だ、この光は!」
「うおっ!?」
          *     *     *

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高校生を主にやってる
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PCゲーム、QMA、他サブカル全体。あと、エ〇ゲ。
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嫁:ふたみたん(byいつか、届く、あの空に)
  関羽さま(by恋姫†無双)
本日のオカズ:ヤンデレやメイド、最近メカ娘にも手を出し始めたようだ
好きなPCゲームw:いや、これといったものはない。浅く、広く、鬼畜を除く
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