くおん はるか。鍵士の一つ年上の義姉。はたから見ればパーフェクト。でも家ではその真逆の生活を送る驚異の二面性を持つ人。
容姿端麗・品行方正・頭脳明晰・文武両道……等々、いろんな四字熟語で表すことができるほど、国立アルカディア学園内での彼女は、最高の優秀な生徒なのです。そのため、生徒達からの人気は絶大で、教師からも多大な期待を受けている。
そんな中、今年度の生徒会長選挙で推薦され、見事学園全員の票を獲得し、ダントツで生徒会長になってしまった。ちなみにこれは歴代生徒会長でも群を抜く支持率であり、日本の総理大臣の支持率とは格が違うのである。
生徒会長という役柄、全生徒のトップを意味し、学園内で最高権力を持つこととなる。しかし彼女にとっては、あまりそのような事に興味があったわけでは無く、むしろ推薦されていつの間にかなってしまったというわけである。もちろん、彼女のカリスマ性は生徒会長にはもってこいの代物であり、なんだかんだと言ってきちんと仕事をこなしている。
また学園内では弓道部にも所属しており、当たり前だが主将を務めている。もちろん腕も確かなようで、三年連続全国大会優勝の成績を残しており、これは大会記録類を見ない大記録なそうな。
実はこの弓術が得意ということが、その後の彼女に関係するストーリーの鍵でもあり、重要な要素である。
そして家ではどうかというと、家事が滅法苦手で、だらしがなく、いつも彼女の部屋は散らかっている。学園での影は全くなく、完全に別人なのである。そのため、家の事は未由に任せている。
未由とは血の繋がった姉妹のはずなのに、性格・容姿が全然違っているのは何故だろうか? それでも姉妹同士、仲は良く、未由を大切な妹として大事にしている。
ブラコンまではいかないものの、鍵士もそれ以上に大事にしており、そのためか公の場でしばしば鍵士の話をしてしまっている。鍵士本人は嫌がっているが、彼女はまるっきり天然でやっている。
何にしても純粋で、二つの顔を上手く使いこなすやり手のお姉さん、というわけだ。
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