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やっと高校生になって、ゆとり感が抜けたブログ。サブカル中心とした学校生活を送ります。過度な期待をしてやってください。

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「フレアさん、初めての始業式はどうだった? 今日の朝、副生徒会長に任命されたっていうのに、ここまで上手に仕事を
こなせるなんて、やっぱりスゴイわねー」
「いえ、生徒会長。このぐらいは誰にでもできますわ。生徒会長こそ、とても素晴らしかったですわ」
「そんなことないわよー。来年の生徒会長はフレアさんかもね!」
 体育館から生徒会室へと続く廊下を、遙とフレアは会話しながら、歩いていた。
「さあ、それはどうかしら。ところで生徒会長」
「遙でいいよ~、なんか生徒会長って呼ばれるの堅苦しくて、あんまり好きじゃないの」
「それでは、遙さん。さっきの、遙さんが言われていた、弟のこと」
「あー、鍵士のこと?」
「ええ。彼はどのような生徒なのですか? 見たところ、普通の生徒のようですが」
「鍵士はね、同じ家に住んでる私の弟なの。とはいっても血は繋がってないのよねー。まあ見た目は普通だけど、優しくて
いい弟よ。そうだ、フレアさんも鍵士と同じ学年だし、今度紹介してあげようか? フレアさん、すっごく美人だし、鍵士も
喜ぶと思うしね!」
「いえ、遠慮させていただきますわ。私は異性に興味などありませんし、副生徒会長としての仕事さえできればそれで十分
なのですから。それより、彼には何か、人とは違うところとか、変わったところはありませんか?」
「う~ん、いたって平凡というか、特に部活もしてないしねー。でも何でそんなこと聞くの? もしかして気になるの、鍵士
のこと?」
「いえ、別に理由はありませんわ。ただ、さっきの始業式でたまたま目があったので……」
 ――なるほど、あれが例の久遠鍵士さんなのね。別段、力も感じられなかったし、たいして強そうじゃないし、本当にあれが、
噂の『選ばれし者』なのかしら……――
 
 激動の始業式を終えた、鍵士たち四人は、教室へと向かって廊下を歩いていた。
「なんとか終わったね、始業式」
「アタシは結構面白かったかな。鍵士のお姉さん、遙さんだっけ。でも生徒会長ってもしかしてブラコン~?」
「な、勘違いすんな、瑞樹! 俺は姉貴のああいうところが嫌なんだ。知ってるだろ、俺が人付き合いが苦手なのは! 姉貴の
せいで、生徒と廊下ですれ違うたびに、俺の噂らしき話し声が聞こえてきたり、視線がくるんだよ!」
 それは三人も実感しているらしく、絵莉菜にいたっては瑞樹の後ろに、怯えるように隠れながら歩いているほどだ。
「まあ、あれだな。前向きに考えろよ、久遠。おかげで学校内での知名度は上がったんだから、感謝するべきだぜ。それより、
是非ともお前の家へお邪魔して、生の遙さんに会いたいんだが、どうかな、今日あたり?」
「ダメだ」
「な、どうしてだ!? お前と俺の仲だろ! それぐらいいじゃないか!」
 どうやら敦志は思ってもみない俺の返答に、不満を抱いているようで、完全に逆ギレになりそうなほどだ。
「いいか、そもそもお前が家に来るとろくな事にならない。前も、渋々お前を家に呼んだら、案の定、未由に手をだそうとした
だろ! まあ、その時は未由の一撃でお前をノックダウンさせたけどな」
「ああ、あの一撃は効いたよ。だが何にしてもお前の家庭環境は羨ましい。なんせ、あんなに可愛い妹がいるというのに、さらに
美人なお姉さんまでいる。それにお前のお母さん、実物は見てないが、写真で見たけど、かなりの美人じゃないか! ほんとに
あれが人妻なのかと思うぐらい、美人だったぞ。お前にはもったいない、と言うか単に羨ましい」
「いや、それは表面的な事実で、実際は……。いや、こんな話しても信じないだろうし、言わないけど、そう言う敦志にだって
お姉さんがいるじゃんかよ。ほら、蘭子さんだっけ?」
「いるさ。だがな、あいつは自由を愛するとかなんとか言って、大学にすら通わず、日々、自由気ままにフリーター生活をしている
やつだ。それに、仕事をするといって、やるのは水商売だけ。それのどこが姉だというんだ? ほんとに救いようのない人間だよ、
あいつは」
 ――お前に言われちゃ、世話ないな――
 すると瑞樹が、敦志の言動に反対するように言った。
「まったくバカは本当にバカね。救いようのないのはあんたの方よ。蘭子さんはアタシの師匠でもあるんだからね!」
「おい、それって何の師匠だよ!」
「そんなもん決まってるんじゃない。男性を手玉に取る術よ。蘭子さん、紅華ヶ丘町のアーケード街のキャバクラで働いてるんだ
けどね、そこの六週連続ナンバーワンに君臨してるのよ! まさにアタシの理想の女性なのよ。絵莉菜もそう思わない?」
 瑞樹の話が本当のことなら、たしかに蘭子さんは瑞樹の理想の女性に成りうるだろう。というか、まるで瑞樹を大人化した感じ
だな。さすがは敦志のお姉さん、弟が弟なら、姉もやはり姉か……。
「え、いや、瑠璃ちゃんはそういうの向いてると思うけど、私はちょっと……」
「そうかな~? 絵莉菜って案外、胸あるし~、色気あると思うけどな~。ね、鍵士はどう思う? 絵莉菜がキャバ嬢とかやるのって?」
「いや、聞くまでもなく不自然だろ。絵莉菜は清楚な方が似合うんだし、キャバ嬢みたいなのはちょっとな……。それより、あの
フレアって留学生、何者なんだ?」
「うん、私もそう思っていた。なんか不思議な雰囲気がするよね」
 ――やっぱり、絵莉菜もそう感じたんだ……。じゃあやっぱりあれは、俺の思い過ごしじゃ……――
「彼女なら、C組だってよ。さっき友達から聞いたけど」
「そのぐらいの情報なら、俺も既に知っている。他には、彼女の生年月日、血液型、そしてスリーサイズまで把握しているのさ」
「何でそんなこと、バカが知ってんのよ? しかもスリーサイズって……」
 さすがの瑞樹も、敦志の情報網の速さには驚きを隠せないというか、あきれている様子だった。
「やっぱ、お前凄いな……。なんか時々、妙にお前を恐ろしく感じるよ」
                  *     *     *
 始業式が終わってからのホームルームは、よくある自己紹介の時間となった。
「はーい。じゃあみんな、この時間は一人一人、自己紹介をしてもらうから! それじゃあ、出席番号一番から。えーと、芦川!」
 ――俺、こういうの苦手なんだよな……――
「よし、じゃあ次、雨宮!」
「はい」
 苦手とはいっても、一応クラスメイトの名前は覚えておいた方がいいかと思い、今呼ばれた、雨宮という生徒の方へと顔を向けた。
「『雨宮 沙羅』です」
 そのまま雨宮は座ってしまった。教室に再び静けさで包まれた。
 ――です、っておい……。せめて趣味とか特技ぐらい、言うのが普通だろ――
「おい、雨宮! 名前だけじゃなく、せめて趣味とか何か、他に言うことがあるだろ」
 よく言った、雪乃先生! 案外、まともな事言えるじゃんか。すると雨宮は静かに口を開いた。
「趣味? 命令ならば答えますが?」
「ちょっとアンタ、少し生意気じゃない? 早く答えなさいよ、趣味ぐらい」
 雨宮の態度と物言いが気に入らないとでも言うように、席を立ちながら、怒ったように雨宮に向かって言い放った。
「……………………」
 しかしそんな瑞樹の言葉など、彼女には聞こえていないのだろうか、机の上に、分厚い文庫本らしき本を引き出しから取り出すと、
そのまま読書を始めてしまった。
「アンタ、人の話聞いてんの! 本なんか読んで、何偉い子ぶってんのよ!」
「瑞樹、少し静かにしてくれないか。自己紹介の場なんだし、もうちょっと穏和にいくべきだぞ」
 敦志の発言はもっともだが、その発言の理由が、雨宮に興味があるからだというのは、誰もが思う事実だろう。
 だが今回に関しては俺も彼女に興味が無いわけではない。雨宮というその女子は、凜まではいかないにしても、小柄で、肌はまるで
美白というのだろうか、まるで雪のように真っ白だった。さらに、彼女の銀色の髪の毛が妙にその身体に合っているというか、美しさと
神秘さを醸し出していた。それは、あのフレアという留学生を見たときと同じ感覚だった。その感覚のせいか、彼女、雨宮への興味が
どんどん湧いてくる。

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高校生を主にやってる
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PCゲーム、QMA、他サブカル全体。あと、エ〇ゲ。
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嫁:ふたみたん(byいつか、届く、あの空に)
  関羽さま(by恋姫†無双)
本日のオカズ:ヤンデレやメイド、最近メカ娘にも手を出し始めたようだ
好きなPCゲームw:いや、これといったものはない。浅く、広く、鬼畜を除く
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